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ぐるぐる卒業 [病気]

ちょっと公私ともにバタついていて、すぐに書けなかったんだけど
先週半ば、有給休暇を取って病院に行ってきた。
今や半年に一度となった定期検診。
前回担当の若先生に「次はCT撮りましょう」と言われ
「必要ないと思うんですけど」って抵抗したんだけど
「10年経つまでは撮りましょう」って押し切られて。

いつもなら午後半休で行けたのに
CT撮影が入っちゃった分、午後半休じゃちょっと間に合わなくて
じゃあ午後半休に時間休をくっつけようかと思ったんだけど
それだと職場に2時間しかいられないからあんまり意味ないかなと思ったし
来年3月で消滅しちゃう、昨年度分の有休がまだ余ってるから
結局まる1日の休暇を取得することにしちゃった。

だから朝はすごくゆっくりで、こんなんだったら朝イチにCTの予約を入れて
午前半休で仕事に行けば良かったかなぁって思ったんだけど
半年も前にそこまで思い至らなかったんだよねぇ。

さて半年ぶりに行った病院は、受付に行列が。
なんで?と思ったら、最近電子カルテが導入されたとかで
受付が完全機械化されていた。
機械に明るいとは思えないおばあちゃんたちが受付に戸惑い、
機械の横に付いている受付スタッフの手助けのタイミングも悪くて
それでこの行列かぁぁぁ。
私はちゃんとCTの時間に間に合うように行ったんだけど
この受付の行列の所為でちょびっと遅刻に(>_<)

ただ、CT室では予約の時間を相当前倒しで呼ばれたので
そもそも相当ゆとりを持って早めに来させてるんだろうなぁって思う。
担当の若い技師さんが渡してくれた検査着は
ズボンの長さがえらく短くてなんだか不格好。
私の前の順の若い女の子はぶかぶかなご様子で、
この技師さん、人の身長の目測、誤りまくってない?
ともあれ、ぐるぐるCTは機械をガン見している間にあっさり終了。
胸部単純CTだから早いもんよ。

CTを撮り終えて乳腺外科の待合に戻り、
持って来た美術雑誌をペラペラしながら時間つぶし。
今日もこの外来には母親に付き添われた若い女の子や
ダンナさんに付き添われたおばさまがたくさん来ている。
私の前にCTを撮っていたぶかぶか検査着の子もここにいた。

今日は主治医の先生と初めて見る名前の女医さんと、
男性医師の3人が診察に当たっている模様。
担当制を採らずローテーションで毎回診察する医師が変わるこの外来、
私は男性の医師は嫌です、と毎回申告しているので
前回が若先生ということは、今回は主治医の診察の番だわね。

想定よりも早くお呼びがかかり、診察室へ。
ここでエコー。服を脱ぎながらカーテン越しに主治医と挨拶代わりの会話。
今回は触診はなかった。CT撮ったからかな。
エコーでは全く異状所見なし。
終わった後、小柄な看護師さんが来てジェルを拭き取ってくれたのだが
このサービス要らないよなぁと毎回思う。
あんまりこの胸を人の目に晒したくないのよね。

服を着終えて、あらためて診察。
というかさっき撮ったCT画像を確認&解説。
私の輪切り画像は、結構キレイだった。
恐れていた(?)内臓脂肪もそれほどではなく、
私のおなかが(恥ずかしながら)出ているのは、皮下脂肪と断定。
肺なんてマジでキレイな枝分かれっぷり。

私のそんなしょーもない感想はともかく、
リンパ節の腫れなどもなく、再発や転移を疑わせる所見も見当たらず、
患部の皮膚が胸骨方面と癒着していること以外、
何にも非の打ち所のない画像だった。
そして前回採った血液の検査結果も問題なし。

主治医は診察の頭に「9年4ヶ月ですね!」と言った。
この主治医の診察は必ずこの経過期間を伝えるところから始まるのだが
なんだかんだで術後もうそんなに経っているのだね。
そして検査結果などをひととおり解説し終わると主治医は
「次は1年後でいいかな」と言った。

お、経過順調だね♪と心の中で喜んだ次の瞬間、
「卒業ですね」と主治医が弾んだ声で続けた。
「おめでとうございます」って。

卒業?
私は20代からがん細胞を飼い始めて30代前半で手術に至った若年性。
経過観察は15年と言われていたはずなのに。
主治医にそう言ったら、「だから1年ごとで5年見ます」と即答で返された。

なんだやっぱりあと5年か。
でもそっか、もう採血して腫瘍マーカーを見るとか
ひたすら拷問のようなマンモグラフィーを撮るとか
個人的には不要と思っているCTを撮るとか、ないんだね。
1年ごとに無事を確認する5年間なんだ。

私、10年生き延びたよ、無事に10年。
なんかうきうきした。

診察室を出たら、そこにたくさんいる、現在進行形で治療中のみなさん。
私はこの中の誰よりも若い(と思う)のに、もう10年経ったのか。
若年性。そうだよ若年性だったんだよな。
あらためて感じた。
いま振り返れば、いろいろ乳がん治療と寄り添った30代だった。
でも、もう卒業。

まぁ…術後20年とか経って、80代で再発した人もいるって聞くし
次の段階に移ったというだけで、手放しで安心できるわけじゃないけど
術後3年を超えれば予後良好とされるトリプルネガティブな私、
結構安心しちゃったりしていたりする。

あと5回で、あと5年で、お世話になった主治医ともさよなら。
実はそんなに好きじゃないこの病院ともさよなら。

さよならできたら、ほんといい。
会計伝票に捺された、“診察終了”のハンコが誇らしげに見えた。

この日はおとんの誕生日で、お祝いするために病院から実家に直行。
定期診察のたび、未だに半泣き顔でドキドキしているおかんと
表向き平静な顔をしているおとんに、卒業のことを告げた。
おかんはどっちにせよ泣きそうな顔だった。
おとんは「誕生日より卒業の方がめでたい」と。
親不孝なムスメでごめんよ。

いろんな人に支えられて、初診からほぼ10年歩いてきました。
おかげさまで卒業です。
トリネガの言葉の響きに悲観して、ブログを検索しているみなさん。
若年性がんサバイバーとなって自分の行く末が不安なみなさん。
私は、若年性でトリネガで、初診時に顔つき悪目のⅢa期だったけど
ケモテラ後の温存術+放射線+念のためのUFT1年のみで10年無事に来ました。

よくわかんないサプリも謎の医薬品も、民間療法も何もしてません。
スナック菓子やファストフードめちゃ大好きで、摂取の制限はしてません。
好きなことやって、好きなように暮らしています。
10年、無事に来ました。
10年分、髪には白髪が増えたけど。からだも中年体型になってきたけど(苦笑)
でも、元気です。職場の健康診断も異状なしだし。
みなさん私に続いてください。いっしょに生き残りましょう。

今回、初めて主治医から、へこんだ患部を再建する話が出た。
直径5.5cmまで育てた腫瘍を大きく切り出した私の胸は
温存術だけど結構変形しちゃっている。
それを再建術で修正できるという話。
自己の皮下脂肪を移植しての再建で、しかもいま主流の術式とは違い、
大きな傷口を作らずに脂肪細胞を採取できるのだという。
術式がまだ保険適応になっていないため100万くらいかかるそうだけど
希望するなら病院を紹介する、とのこと。

100万かぁ…高いよなぁ。
100万あったらガラパにもう1度行けるよ(ヲイヲイ^^;)
でもこの胸の所為で私は温泉を人生から切り捨てたわけだし、
好きなオトコができるたびに悩んできたわけで、ちょっと迷う。
実際、再建に興味があるから佐武先生の講演とか行ったりしてたわけだし。

主治医にもう少し聞いてみたら、今すぐは無理だけど
いずれはこの病院でもその手術をできるようにするかも知れないとのこと。
「じゃあ少し待ちます」と答えた。
ちなみに、主治医は佐武先生とも仲が良いんだそうだ。
乳がん業界もやっぱり結構狭いのかもね。

だけどとりあえず、紹介先となる病院を教えてもらった。
新しい術式だし、あとはそこの病院のHPなどを見ながら
少々勉強してみようと思っている。
このたるんだおなかや絶望的に太いももの脂肪で胸を再建できるなら
なんか一石二鳥(ちょっと違う?)な気もするじゃん(苦笑)

おかんは「100万出してあげるよ」って言ってくれたけど
気持ちだけ、ありがたく受け取っておくよ。
命に関わる手術じゃないんだし、それは老後の資金にしてくだされ。
いずれ保険適応になる日が来るかも知れないし、
やると決めたら、それはちゃんと自分で出すからさ。

保険適応にならないまでも、60万くらいまで下がってくれないかなぁ。
一応、嫁入り前のオトメだし、治せるもんなら治したいもんなぁ。
佐武先生のところでリンクを貼った記事をいまあらためて読んだけど
6年前からここまで、確実に再建医学は進歩してるなぁと感じたわ。
6年前の私が期待していたことが、かなり現実的になってるもの。
いつか保険適応になってくれるといいなぁ。

そんなわけで
卒業しても、日々是勉強の道のりはまだまだ続きます。


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